私は長年ニューヨークに住んでいて、ニューヨークの大学を卒業した後、仕事をするのに自分の名刺が必要になってきました。
Kinko’sで英文字の名刺を作ることができたのですが、私は日本人なので、日本語の名刺も必要でした。
そこで、片面に英文字でプリントして、もう片面に日本語でプリントする両面プリントの名刺を作ることにしました。
それで、日本に一時帰国していた時に、トウジという文具店で名刺を作ってもらうことにしました。料金はかなり高かったですが、紙を選ぶこともできて、日本っぽい感じの紙にプリントしてもらうことにしました。
申し込む時に、私の書き方が悪かったのか、New York と書いたつもりが、New york という感じに見えるように書いてしまって、出来上がりがNew york になってYが小文字になってしまいました。私は写真をやっていたので、写真展の時などに作品のところに名刺を置くことになっていて、その名刺から連絡が来ることも多々ありました。写真展の時には時々見に行って、名刺が減っていたら補充するようにしていて、その数が多くなるほど注目されているということになります。私の名刺は紙に特徴があって、全体的に凹凸があって、手触りがいいのです。
それで、日本に帰国してから、新しい名刺を作ったのですが、今度はKinko’sが日本にもできたので、日本のKinko’sで名刺を作ってもらうことにしました。両面に印字することになって、ニューヨーク時代にはなかった、e-mail アドレスなどが加わって、日本の面には日本の住所を印字してもらい、英文字の方にはニューヨークの住所を印字してもらいました。
仕事で使う他にも、個人的に友達になった時に連絡先を交換するのに名刺はとても便利なもので、メールアドレスが入っているので、その後、メールで連絡が来たりしました。
最近はあまり名刺を使うことは無くなりましたが、やっぱり両面にプリントしていると、アメリカ人になどには日本語の面が珍しいようで、よく見られていました。
海外でも名刺は使われていて、初対面の時の挨拶の時に交換するのが普通で、有名な人は有名になればなるほど肩書きが書いてないのだな、と思いました。私の写真の師匠のラルフギブソンの名刺にも肩書きがなくて、とてもシンプルに名前と住所と電話番号が書かれているだけでした。私もいつか、肩書きがない名刺を持てるようになりたいな、と思いますし、両面印字の名刺を使い続けたいと思います。